総合商社とは?

総合商社とは?

各事業をバリューチェーンでつなげ、新陳代謝を繰り返す総合事業経営体

総合商社の事業投資の狙いは連結収益の拡大にある。

総合商社は投資先に、資金だけでなく、物流や|Tなど多岐にわたる高付加価値な機能を提供する。

総合商社は投資銀行か?

総合商社は日本特有の業態であり、これを定義するのは難しい。なかには総合商社を投資銀行として定義付ける意見をよく聞く。

リーマンショック以降、米国の投資銀行は一部破たんしてしまったが、その経営者を投資先に送り込み、成長させてから売却してキャピタルゲインを得るパイアウト投資は、総合商社の事業投資に近いかもしれない。しかし、総合商社の投資と投資銀行のパイアウト投資とは、その目的においてまったく異なる。

総合商社はかつてトレードを主体にピジネスを展開してきたが、メーカーの海外進出などで、トレードの役割が少なくなった。

このため、事業投資に活路を求め、連結経営の強化とポートフォリオ経営の推進に注力してきた。総合商社の事業投資の狙いは、連結収益を拡大することにあり、キャピタルゲインによる一過性の利益を目的としない。

総合商社が投資先を売却するのは、当該案件の将来性がない場合や、営業部門のグループ戦略に合致しなくなった場合などである。

保有した場合の数年間に得る事業収益よりも売却益が多い場合などは売却することもあるが、初めから売却益を目的としてはいない。

また、総合商社が投資先に提供する機能は、投資銀行がパイアウト投資で提供する財務機能ばかりではない。総合商社は投資先に資金を供給するなどの金融機能以外に、原材料の納入やできあがった製品の搬送などの物流機能、情報システムやSCMのシステム構築などのIT機能、さらには販路の開拓などのトレード機能など、多岐にわたる高付加価値な機能を提供する。これらにより、投資先の企業価値を高めて、自らのグループ企業のバリューチェーンに組み込み、シナジーを発揮することが本質的な目的だ。

商社と投資銀行の財務体質

かつて総合商社は、銀行借り入れが非常に多く、少ない自己資本で多額の売上高を計上し、薄利多売の展開を行なうビジネスモデルを展開してきた。30~40倍のレパレツジをかけてサブプライムローンに投資し、破たんした投資銀行に、その頃の商社は財務面で似ていたかもしれない。

しかし、会計ビッグパンで総合商社は格付機関に叩かれたため、大規模なリストラ断行により有利子負債と資産を圧縮し、財務体質を改善した。今の商社の財務体質はレパレツジを効かせ過ぎた投資銀行と比較にならない。

総合商社を定義するなら

それでは総合商社とは一体、どのような業態なのか?

現状とこれまでの変貌の経緯から大胆にまとめると、「各事業がバリューチェーンでつながれ、個々の事業をインキュベートする多様で高度な機能を有し、環境に応じてポートフォリオの新陳代謝を繰り返す総合事業経営体」といったところか。

また、この総合事業経営体自体も時代の変遷とともに変化を繰り返すことを加えておく。

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