川上・川中・川下とは?

川上・川中・川下とは?

原料・製品・販売の各段階に係わり、バリューチェーンを構築

川上・川中・川下とは、原料、が製品となり販売されるまでの過程を川の流れにたとえたもの。

特に自動車では川下の周辺分野を厚くして、付加価値を高めている。

原料・製進・卸小売を川の流れに

商社でよく聞く言葉に「川上」「川中」「川下」というものがある。各社で解釈はさまざまだが、一般的に原料→製品→販売の一連の過程を川の流れにたとえ、川上が原料、川中が製品、川下が販売を指している。商社はすべての分野で係わりを持ち、輸入により原料を調達しメーカーへ供給、できあがった製品を国内取引や輸出、外国間取引などの取引形態で販売してきた。

しかし、メーカーの成長に伴う自立などで商社外しの恐れが出てきた。そのため商社は単なる仲介取引だけでは存在意義を示しにくくなり、各分野で、川上から川中、川下までの一貫した事業に乗り出すようになった。

鉄鋼では、三井物産は豪州の鉄鉱石事業に投資し自ら権益を押さえて鉄鉱石を確保、三菱商事も同様に豪州の高品質の原料炭事業に巨額の投資を行ない権益を確保した。資源そのものを押さえることで、高炉大手に対する存在感を高めたほか、これらの投資先からの事業収益が連結業績に大きく寄与している。

一方、鉄鋼製品の川下分野では、中国やアジアの旺盛な需要を狙い、コイルセンター網を拡充して、現地に進出した自動車、家電メーカー向けに、スリット、プレスなどの加工を加え、部品に近い形にして供給する事業を展開しているところもある。ユーザーのかゆいところにまで手を伸ばして、ニーズに応えているわけだ。

商社はこのように川上・川中・川下と一貫して展開するバリューチェーンを構築しているのである。

周辺事業も強化

同様の展開は、上図のように多分野に及ぶ。自動車をみると川上での部品関連取引では、海外の製造工場向けにジャストインタイムで部品を供給しており、さらに、川下では輸入卸事業(ディストリピューター)から、ディーラー事業、そして自動車を拡販するために販売金融事業(オートローン)やカー用品事業、アフターサービス事業などの周辺分野を厚くして付加価値を高めている。

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