採用と育成はどうなってる?

採用と育成はどうなってる?

新卒・中途ともに積極的に採用し人材育成に注力

業績向上に伴い、人材の確保が急務に。新卒だけでなく、中途採用も活発化させている。

新入社員研修に始まり、各社とも育成プログラムが充実。

商社の新卒採用は安定採用が基本

バブル後の平成不況を乗り切り、業績が上向くところが多い商社では、全社的なビジネスの再編・商社機能の再構築を推進している。

それに伴い人材の確保・育成も、これまで削減してきた反動もあり急務となってきた。

商社における新卒採用は、人材確保・育成の中軸であることから、短期業績に左右されない安定採用を基本としているところが多い。

しかし、2009年度までの採用は景況感の良化や業績の好調、事業領域の拡大などの要因で、軒並み採用者数がアップした

採用スケジュールは、各社とも10月下旬にホームページで募集し、12月から2月の間に資料の送付やセミナー等を開催する。その後、3月下旬から筆記試験が始まり、面接は3~5回、内定は4月下旬から出始めるのが一般的だ。留学生向けの採用は、夏休みに合わせて6月下旬から7月半ばに実施しているほか、三菱商事などは毎年10月、ディスコ・インターナショナル社が主催する米国最大規模のジョブ・フェア「ボストンキャリアフォーラム」に参加して積極的に人材を求めている。

各社で開催されるセミナーでは、仮想の会社で業績を競うゲームを採り入れた双日の「商社ビジネス体感セミナー」が学生の間ですこぶる好評だ。また、大学3年生対象のインターンシツプを多くの商社が夏休みや年末に実施している。

中途採用については、自社でカバーできないスキル・経験を保有する人材や高いエキスパティーズ(専門知識)を持つ専門家を各部門のニーズに合わせて採用している。各社とも過去数年の新卒採用の減少から初代後半の社員が少なく、全社人員構成の歪みを是正する目的から即戦力という観点だけでなく、人材のポテンシャルも勘案し、計画的な採用を行なうのが最近の傾向である。

充実した人材育成プログラム

商社の人材育成には新入社員研修、社内研修、海外留学制度などがある。新入社員研修が会社概要や部門紹介、ビジネスマナーの修得など、学生から社会人へ心構えを切り替えるのが役割とすれば、2年目以降の社員の研修は部門のニーズを反映し、成果を創出できる人材の育成に力点が置かれている。

特に最近は、起業家人材研修や中国語研修などが各社で盛んに行なわれている。また、一定期間に複数の部署を経験させて人材を育成するCDP(キャリア・デベロップメント・プログラム)制度や、本人の意志を反映させて適材適所を図るFA制度なども充実してきでいる。

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